世間は、メリークリスマスですね。
皆様、如何お過ごしでしょうか。
今日は、嫁が夜勤で居ません。
子供達に、私の唯一出来る手料理カレーを作りました。と、思ったらカレースープになりました。
私の2時間を返しやがれ。
日常と変わらない、クリスマスイブ。
もうイブじゃないか。
などと、暇を持て余してますので、「特養体験記」更新。
一応、自身を振り返る為の記録でもありますので、私が介護の世界に飛び込んでからを、出来る限り時系列で綴ってます。
初めての特養入社後、半年経った頃。
今でも忘れない、ある婆ちゃんとの出来事。
U婆ちゃん。
当時、80代後半。
足腰が弱く、移動は車椅子。
認知、知的能力の低下は軽度で、しっかりされてます。
但し、普段自分から発言される事が無く、相手方から声を掛けられても、発語無く表情で会話されます。
何かの訴えがあると、甲高いカラスに似た「アー、アー」としか言いません。
発語に関するであろう人生暦、既往歴はサマリーに記されていません。
(私の知識不足、記憶違いかも。)
たしか、先輩職員に尋ねたところ、
「入所時はしっかりお話しされていた。」
「軽い認知症状が出始めた頃から、喋らなくなった。」
そう教えられたと記憶してます。
書いてるうちに、バカ犬職員2人が休憩中に「アー!アー!」と、本人の目の前ではありませんが、U婆ちゃんをバカにして遊んでたのを思い出した。
今回は関係無い話しなので省略。 *前回記事参照
その日、私は夜勤の為、夕方に出勤。
日勤者からの申し送り。
「U婆ちゃんが、微熱で体調が優れない」との報告がありました。
夕食を半分以上残される。
U婆「アー!アー!」
「夕食はもういいから、寝かせてくれ。」
そう身振り表情で訴えられ、早めの就寝。
ベッドで横になっているものの、微熱が続いており、眠れないご様子。
深夜1時を過ぎた頃。
U婆「アー!アー!」
みやび「Uさん。どうされました。」
U婆「アー!アー!」
何を望んでいるのか、いくつか尋ねたところ、
みやび「起きますか?」
U婆「・・・・」コクリッ。
どうやら、起こして欲しかったらしい。
離床し、日中は禁止されている寮母室へ案内し、温かいお茶、余っていた和菓子を提供。
ウンウンと笑顔で頬張り、ご満悦。
U婆ちゃんがエッチなのを知っている。
みやび「Uさん。旦那さん愛してました?」
U婆「・・・・」ニヤ~っ。
などなど、一方的ではあるものの、会話を楽しんでいたと思います。
みやび「Uさん。ちょっと洗い物するから、待っててくださいね。」
寮母室奥にあるキッチンで、コップ類を洗おうとしたところ・・・・・
U婆「!!!」
みやび「?」
U婆ちゃんから何か聞こえた。
みやび「Uさん!?
今何ていいました?」
U婆「男が台所に立ったらアカン!!」
U婆「私がするから、のきなさい!」
なんと、入社後一度も聞いた事の無かった、Uさんの言葉!
めちゃくちゃ嬉しくなり、すぐに会話を試みるも、
U婆「・・・・・」
U婆「・・・・・」
もうすでに、いつものU婆ちゃんに戻ってました。
洗い物をする!という意思は変わらないようで、立てないU婆ちゃんを後ろから支えると、たどたどしいものの、洗い物を最後までしてくださいました。
ただ。。。。。
汚れがちゃんと取れてないので洗いなおしましたがw
ごめんよ。U婆ちゃん!
洗い物をこなし、満足されたU婆ちゃんは、その後間もなく居室に戻り、眠られました。
以降、職員皆で発語を取り戻そうと、試行錯誤しました。
しかし、あの夜以来私が退職するまで、U婆ちゃんの発語は見られませんでした。
熱で言動が一時的にしっかりされる利用者さんは、何度かみたことありますが、それを超える余りにもビックリした体験。
実は、元々喋れるのに、何かに見切りを付けて喋らないようにしてるのかな。
なんだろう。
今でも解らない、不思議な体験。
■介護職員に読んでもらいたい本
楽天ブックスで探す
Amazonで探す



0 件のコメント:
コメントを投稿